日常生活の注意点

温めるといい? リウマチと温泉、入浴剤

監修:国立大学法人大阪大学大学院医学系研究科運動器バイオマテリアル学
准教授
 冨田 哲也 先生

関節リウマチの痛みには、入浴などで関節を温めるといいという話を聞いたことはありませんか? 実際にはどうなのかみていきましょう。

関節リウマチに入浴がいい?

入浴により関節を温めることは関節の血液の流れをよくして、こわばりや痛みをやわらげる効果が期待できます。

温度と入浴時間1)

関節リウマチに効果的なお風呂の温度は、40℃前後とされています。入浴時間は最低でも15分程度と、効果を得るためには、低めの温度のお風呂でゆっくり身体を温めることが大切です。
身体全体をしっかり温めることで筋肉が弛緩し、血流が整えられるので、慢性的な痛みがやわらぎ、炎症によって分泌された物質など老廃物の排出もサポートします。
また、お湯の中では浮力が働くため、足や関節にかかる負担が軽減され、水圧によって筋肉に適度な刺激を与えます。

自律神経への効果

温泉にゆっくりつかることによりリラックスして、自律神経の働きの正常化が期待できます。交感神経の緊張がとれ、副交感神経が刺激されるリラクゼーション効果によりストレスが軽減され穏やかな気持ちになります。

自宅のお風呂に+1

自宅でもさまざまな工夫ができます。湯船に入浴剤を入れてリラックスする、体調がすぐれない日には部分浴をするだけでも、身体を温めて、気持ちを落ち着かせることができるでしょう。
また、ハーブ足浴は、膝下がつかるほどの桶に乾燥ヨモギと生のラベンダー、ローズマリー、ゆず、レモンの皮などを42℃程度のお湯に入れて行います。20分ほどの足浴で、痛みの軽減や睡眠の改善などが期待できます。

転倒に注意! 入浴時の注意点と便利グッズ

お風呂場は床がぬれていて転びやすく、とても危険な場所です。特に、関節が痛むときなどはすぐに壁などにつかまれないことがあります。お風呂場に手すりを取り付けるなどして転倒を防ぎましょう。また、浴室の蛇口がレバー式でない(ひねるタイプ)の場合は、使用が困難なことがあります。グリップバンドやレバーを取り付けるなど、取り換えの工事をしなくても解決できる便利グッズもあるので、使いやすく安全なお風呂場を目指して工夫しましょう。また、身体を洗うときにも、ボディーブラシのようなスポンジに柄が付いたものや持ち手付きタオルを使用することで、関節に負担をかけずに身体を洗うことができます。現在は、さまざまな大きさ、種類のものが発売されていますし、専用のものでなくても代用できることもあるので、自身に合ったものを見つけましょう。

  • 1)小林 廣美:“第4章 リウマチ患者さんが笑えるために” あなたと共に歩むリウマチ看護 中央法規:65, 2013

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