2024年10月作成 ENB46O001A
関節リウマチとは、どんな病気?
関節に炎症が続いて徐々に破壊されていき、やがては変形したり固まったりしてうまく動かなくなってしまう病気が「関節リウマチ」です。
昔は、「関節リウマチにかかると寝たきりになる」と思われていました。
今では医学が発達して、早くから適切な治療を行えば、病気の進行を抑えて関節の機能を保ち今までどおりの生活を続けることも見込めます。しかし、副作用などで適切な治療薬を使えず関節障害が進んでいくこともありますので、従来からのいろいろな治療法を知っておくことは必要です。
関節リウマチ=高齢者の病気ではありません
関節リウマチは人口の0.4~0.5%、30歳以上の人口の1%にあたる人がこの病気にかかるといわれています1)。
どの年齢の人にも起こりますが、人口の高齢化に伴い日本では2020年代では60歳代の人の発症が最も多くなっており1)、男性より女性に多く認められます(約3倍)1)。また、15歳未満で発症する場合もあり、これは「若年性特発性関節炎」 と呼ばれています。
関節リウマチは、症状に個人差がある病気で、多くの場合10年以上続く病気とされています。症状が軽く、ほかの人から見て関節リウマチにかかっているとわからない方もいれば、関節の変形が進み日常生活で困っている方までさまざまです。また、はじめに症状があらわれてから生活に支障がでるまでに時間がかかる方が多い病気でもあります。
現在、関節リウマチは病気を早く発見し、早く治療を開始するほど、より高い効果が得られることがわかっています。また、発症してかなりの期間が経過した患者さんでも、適正な治療を行うことで症状を抑えることが期待できます。関節リウマチの治療では、患者さんのライフスタイルに合わせて多くの治療法が選べます。医師やご家族との相談を通して、ご自身に合う治療法を探しましょう。
- 1)公益財団 日本リウマチ財団ホームページ リウマチ情報センター
https://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rheuma/ 2024/8/8参照