日常生活の注意点

20代、30代でも発症?
リウマチになりやすい年齢とは

監修:国立大学法人大阪大学大学院医学系研究科運動器バイオマテリアル学
准教授
 冨田 哲也 先生

関節リウマチはおばあさんの病気と思われることが多いですが、20代、30代でも発症する可能性が十分にある病気です。関節リウマチを発症しやすい年齢についてみていきましょう。

リウマチはおばあさんの病気? 20代、30代でも関節リウマチは発症する?

関節リウマチは、高齢者や女性の病気と思われがちですが、そんなことはありません。30~50代で発症する患者さんが多く、女性の割合が多いとされていますが、男性の患者さんもいます。では、なぜ高齢者の病気と思われてしまうのでしょうか。その理由には、発症後、手や足の変形などの目に見える症状があらわれるまでに時間がかかる患者さんが多いことや、以前は治療の選択肢が少なかったということがあります。以前の関節リウマチの治療は、主に痛みをとることで、関節症状の進行を抑制することはほとんどできませんでした。そのため、高齢になるにつれ手足の関節の変形が進み、お箸を持つ、瓶のふたを開けるなどの日常動作に支障をきたすようになっていました。

関節リウマチ治療の今 早期発見、早期治療がカギ

現在では、関節リウマチの原因もわかり始め、治療も治療薬も選択肢が増えたことで、早期発見、早期治療により関節リウマチを発症する前の生活スタイルを維持することを目指せるようになりました1)

関節リウマチの症状は一人ひとり違う

関節リウマチ患者さんの中には、症状がほとんどでない方や、進行が遅い方もいらっしゃいますが、一方で、進行がとても早い方もいらっしゃいます。関節リウマチの症状があらわれるスピードやその症状のでかたなどは一人ひとり異なるため、ご自身の体調に気を配りながら過ごすことが重要です。

長く付き合うために、自分にも他人にも関節リウマチの理解が大切

関節リウマチは、残念ながら今は完全に治ることがないため、一生付き合っていかなければならない病気です。
関節リウマチの代表的な症状である関節のこわばりや痛みは目で見ることはできないため、ご家族などの周囲の人に理解してもらうことが難しく、悲しい気持ちや不安を抱く方もいらっしゃいます。たとえ同じ関節リウマチと診断された方でも、症状は人により異なるため、痛みの程度やつらさは本人にしかわかりません。痛みが強くて休んでいたときに「さぼっている」といわれてつらい思いをしたという方もいらっしゃいます。どのようなときに、どんな痛みがあるのか、どのように接してほしいのかをご家族や周囲の人と話し合い、少しずつお互いの理解を深めていくことが大切です。どのように伝えていいのかわからない方は、医師や看護師に相談してみましょう。1人でつらいことを抱え込まずに、必要なときは助けを借りながら、関節リウマチに制限されない生活を一緒に目指していきましょう。

  • 1)三浦 靖史:“第1章 6 こんなに変わったリウマチの治療目標” 最新知識と事例がいっぱいリウマチケア入門 神崎 初美ほか編 1 メディカ出版:51, 2017

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