治療をはじめる

生物学的製剤

監修:行岡病院 骨関節センター長
 越智 隆弘先生

生物学的製剤は、炎症に関係する物質に働きかけ、免疫異常を改善し、炎症や関節破壊を抑えるお薬です。バイオテクノロジーを駆使して開発されました。

非常に強い免疫異常改善作用と炎症抑制作用がありますが、投与中は特に肺炎や結核などの副作用に注意が必要になります。使い始める際には、その必要性、効果、安全性、費用などについて医師と十分に相談しましょう。

日本で使用されている生物学的製剤は7種類

2017年6月現在、日本にある関節リウマチの生物学的製剤7種類はどれも注射もしくは点滴で使います。
一部は医療従事者から十分な指導を受ければ自分で注射することも可能です。
自分で注射しやすいよう、ペン型のものや、針が見えないデザインのものなど、注射器もいろいろと工夫されています。

生物学的製剤の働き方

関節リウマチでは、体内で炎症を起こさせるTNFやIL-6などのサイトカインと呼ばれる物質が異常につくられたり、免疫の働きをつかさどるT細胞が異常に活発になってしまうことで、関節の痛みや腫れ、そして骨や軟骨などの破壊が起きると考えられています。
生物学的製剤は、サイトカインやT細胞の異常亢進を直接抑えることにより、その効果を発揮します。