治療をはじめる

非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAID)

監修:行岡病院 骨関節センター長
 越智 隆弘先生

非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAID)は、炎症や痛みを抑えることができて速効性のあるお薬です。

関節破壊を抑えるためにDMARDや、生物学的製剤、JAK阻害剤という種類のお薬が使用されますが、これらのお薬を服用しても腫れや痛みが残ってしまう場合にはNSAIDを併せて用います。

関節リウマチの患者さんでは痛みが長く続くので、NSAIDを長期間服用する場合が多くなります。
この際、最も多い副作用である胃腸障害、特に胃・十二指腸潰瘍(NSAID潰瘍)に注意する必要があります。これは口から飲まずに坐薬を用いても起きます。胃腸障害を起こさない剤形上の工夫も進められましたが、やはり胃腸障害は大きな問題として残っています。少し古いデータですが、日本リウマチ財団が1991年に行った調査があります。
NSAIDを服用している患者さんを胃カメラで調べると、62%の人に胃腸障害が発生していましたが、そのうち55%の人は何の自覚症状もないということでした。このことから、NSAIDを使いすぎないように警告されました。

なお最近では、胃腸障害の少ない新しいタイプのNSAIDが使われています。