関節リウマチを知る

関節リウマチの症状はどんなところにでるの?

監修:行岡病院 骨関節センター長
 越智 隆弘 先生

関節リウマチで痛みのでやすいところ

関節リウマチの患者さんが感じる痛みは、主に関節の腫れや関節が破壊されることによる痛みです。そのため、痛みのでやすい身体の場所は、指、足、ひじ、膝などの「関節」であるのが関節リウマチの特徴です。

なぜ関節に痛みがでるの?

なぜ関節に痛みがでるのか、関節リウマチの原因からみていきましょう。
関節リウマチでは最初に、関節を包む膜(滑膜)の炎症が起こります。これは、何らかの原因で本来は外敵から自分を守るために働く自己免疫が、自分自身を攻撃してしまうことによります。炎症が起こった滑膜は厚くなり、滑膜の内側(関節腔内)の水分量が増すことで、関節の腫れと痛みが起こります。この関節腔内に溜まった水分は、関節を動かすと一時的に減りますが、動かさないとさらに関節腔内に水分が溜まり、関節が動かしにくい「こわばり」の症状や痛みがあらわれます。

痛みのでる時間帯と順番

関節リウマチの関節痛には、症状のでやすい時間帯と順番に特徴があります。
関節リウマチの初期の症状である関節痛は、特に朝起きたときに感じる方が多いとされており、この症状を「朝のこわばり」と表現したりします。「こわばり」とは、思うように手指が動かせない、痛むといった症状です。なぜ朝起こりやすいかというと、寝ている間は関節を動かしていないからです。徐々に関節を動かすことにより、この症状は一時的によくなることがあります。
また、関節リウマチの関節症状は、手指の小さい関節から、症状が進むにつれてひじや膝などの大きな関節に進行していきます。このとき、症状が左右対称にあらわれるのも特徴の1つです。しかし、症状のあらわれ方には個人差があるため、手指の痛みをそれほど感じることがなく、ひじや膝の関節が急に痛むように感じる方もいます。

関節リウマチの痛みを防ぐには

関節の痛みを防ぐためにできることがあります。関節リウマチでは、長時間関節を動かさないままにしておくような、昼寝やデスクワーク、映画鑑賞などでも動き始めに痛みやこわばりを感じることが多くあります。このようなことを防ぐため、少しずつでも意識的に身体を動かすように心がけましょう。
また、関節リウマチの関節の痛みは、関節リウマチを治療することで軽減されます。以前は、関節リウマチの進行を遅らせることが治療の目的でしたが、現在はそれに加えて、関節リウマチの痛みやそのほかの症状がほとんどない「寛解(かんかい)」を目指すことができるようになりました。痛み止めの薬は、そのときの痛みを抑えることができたとしても、関節リウマチの治療にはなりません。現在は、さまざまな関節リウマチの治療薬を医師と相談の上選択できるようになってきています。仕事や子育てで病院に通うのが大変な方も、病院に通う回数を減らせる可能性のある薬もありますので、ご自身で解決しようとせず、かかりつけの医師に相談して自分に合った治療法を見つけましょう。

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