関節リウマチを知る

日常生活はどうなる?
妊娠希望や産後のこと

監修:第二大阪警察病院 院長
社会医療法人 警和会 理事長
 越智 隆弘 先生

日常生活はどうなる?

関節リウマチになると、

  • ・重いものを運ぶ
  • ・長時間歩く
  • ・階段の上り下り

などの動作がつらく感じられることもあります。

早期の症状として

  • ・朝、手足がこわばっている
  • ・手に力が入りにくく、ふきんや雑巾を絞りにくい
  • ・畳や床を歩くときに足裏が痛い

などで、つらく感じられることもあります。

また、例えば梅雨の時期や冷房の強い部屋などでは調子が悪くなるかもしれません。

こういった点を周囲の方々に話して関節リウマチの病状を理解してもらうことが、健康な人と同じような生活を送る上で大切です。

妊娠を希望される場合と子育てに関する注意点

妊娠を希望されるときは、必ず主治医にご相談ください。

胎児への影響や、その時々の状況や体調の変化に応じて治療法が変わるため、主治医と協力しながら進めていくことが重要です。

今まで服用していたお薬を、胎児への影響が少ないお薬などに置き換えて症状を安定させてから妊娠ということになります。
妊娠中に使ってはいけないお薬もあるためお薬を替えたり、体調に応じてお薬の量を減らしたりします。
妊娠が進めば胎盤からのホルモンにより、関節リウマチの症状が軽くなり生活の支障が少なくなることがあります。
分娩後数ヵ月でまた関節リウマチの症状がでることもありますが、その兆候が始まれば母乳を人工乳に変えて、適切なお薬による治療を再開することになります。出産後の治療についてもあらかじめ医師と相談しておくと安心して妊娠・出産を迎えられます。

2022年10月作成 ENB46M014A