治療のお話

治療薬について

監修:鹿児島大学 名誉教授
 武井 修治先生

治療に使うお薬

副腎皮質ホルモン薬(ステロイド)

ステロイドは少量で炎症を抑えます。全身型では、初期治療に用いられます。適切な使用により症状の改善が認められますが、やめるとすぐにまた症状がでてくることがあります。

非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAID)

NSAIDは、痛みと炎症を抑える目的で使われる薬です。成人の関節リウマチでは多数の薬剤がありますが、小児で適応を取得しているものは一部です。

抗リウマチ薬

抗リウマチ薬は、炎症の原因である免疫異常に働きかける薬です。NSAIDとは異なり関節リウマチの疾患活動性のコントロールに用いられます。服用開始から2~3ヵ月で効果が見られない場合は、他の薬への切り替えを検討します。

治療に使うお薬

生物学的製剤

バイオテクノロジーという技術を駆使し、生物が産生したタンパク質を利用して作られるために、生物学的製剤と呼ばれています。若年性特発性関節炎の原因は、今のところはっきりわかっていませんが、炎症性サイトカインと呼ばれる物質がこの病気の発症や炎症に関係していることがわかってきました。そこで、サイトカインを標的にし、その働きを直接抑える薬として登場したのが生物学的製剤です。

治療に使うお薬

2022年10月作成 ENB46M014A